美容師コンテスト

歴代の全日本美容技術選手権大会で優勝した三重・津の美容室(ヘアサロン)や美容師に関するニュースです。全美連(全日本美容業生活衛生同業組合連合会)が主催するヘアスタイルやデザインのコンテスト(大会)です。 2016年にヘアスタイル部門で四日市の美容師(ヘアデザイナー)が優勝しました。(ビューティサロンStyle事務局・湯村麗爽)

ヘアスタイル部門で四日市の美容師が優勝、準優勝

2017年2月15日、中日新聞

2016年

2016年の全日本美容技術選手権大会のヘアスタイル競技で、三重県四日市下之宮町の美容院「ラモードシム」の楠木愛理さん(21)が優勝、窪西(くぼにし)早紀さん(22)が準優勝した。2人は2017年2月14日、四日市市役所で森智広市長に報告した。

初出場で1位に

楠木さんは入店1年目。県大会2位で全国大会に初出場し、頂点に立った。「練習の機会をくれた周囲に感謝している。今後は店で結果に見合う仕事をしたい」と語った。

2度目の全国大会

窪西さんは入店2年目。三重県大会(予選)での3位を経て2度目の全国大会に進んだ。「入賞」だった前回を上回り「練習は厳しかったが、成長できた。磨いた技術を生かし、お客さんに喜んでもらいたい」と振り返った。

オーナー

オーナーの内山勇一郎さん(51)は「2人は弱音を吐かず、素晴らしい結果を出してくれた」とねぎらった。

全日本美容業生活衛生同業組合連合会

大会は全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)の主催。2016年10月に大分県で開かれた。

人形の髪にカットやカラー

独創性や芸術性を競う

ヘアスタイル競技では全国各地の代表35人が人形の髪にカットやカラーを施し、独創性や芸術性を競った。

伊勢の美容師がヘアスタイルの部準優勝

2015年11月18日、中日新聞

伊勢市吹上二の美容師が準優勝

三重・伊勢市吹上二の美容室「フェリーク・ヘアサロン」に勤務する美容師の大塚祐基さん(21)が、2015年10月に札幌市で開かれた「全日本美容技術選手権大会」のヘアスタイル競技の部で準優勝した。三重県内からは初の快挙で、2015年11月17日に市役所を訪問して鈴木健一市長に報告した。

都道府県の代表41人が競う全国大会
フェリーク・ヘアサロン

大塚さんは奈良県出身。三重県内の美容専門学校を卒業し、2015年4月からフェリーク・ヘアサロンで働いている。2015年7月に開かれた県大会で優勝し、都道府県の代表41人が競う全国大会に臨んだ。

ヘアスタイル競技
ドライヤーや整髪料でマネキンの頭髪をセット

ヘアスタイル競技は指導担当者が決めたデザインに基づき、25分の制限時間内にドライヤーや整髪料でマネキンの頭髪をセットする技術を競う。大塚さんのデザインは、2014年の世界選手権に出場した経験もある小林学店長(29)が鳥の羽をイメージして考えた。

仕事の後に練習

仕事の後、翌日の午前3時まで練習に励んだり、情報収集のためマレーシアの国際大会を見学に行ったりして大会に備えた。

大塚さんは「優勝したかったのでうれしさより悔しさが大きい。今後は大きな大会での優勝を目指して技術を磨く」と意気込んだ。

世界選手権5位、パリコレ参加の店長

大塚さんの目標は、世界選手権で5位に入賞してパリコレのヘアメイクに参加したこともある小林店長。今回の準優勝で世界大会選考会への出場資格も得て「店の仕事を早く覚え、世界の舞台に挑戦してみたい」と抱負を話した。

ネイルアートで優勝

2014年2月15日、読売新聞

村上育美さん(津)

三重県津市の村上育美さんが2013年10月、横浜アリーナ(横浜市)で美容師が技術(ぎじゅつ)を競う「全日本美容技術選手権大会」ネイルアート競技で、全審査項目とも満点を獲得し、優勝した。

モデルの付け爪は約30色

モデルの付け爪は約30色で彩られ、全ての爪が見えるように両手を重ね合わせると、羽を開いたクジャクが現れる大作。「練習では時間内にできず不安だった。優勝と言われ、うれしくて泣きました」と振り返る。

父親は美容学校講師

父親が美容学校の元講師で、母親も美容師。母親の美容室は小さい頃からの遊び場だった。両親は土日や祝日も仕事のため、家族そろって出かける機会は少なく、美容師になりたいと思ったことはなかった。

母が着物の着付け大会で優勝

高校1年の時だった。着物の着付け技術を競う全国大会で母親が優勝した。「私も美容の世界で一番になりたい」と同じ道に進むことを決めた。

通信制の美容学校で資格取得

高校卒業後、母親とは別の美容室で働きながら、通信制の美容学校で美容師の資格を所得した。

日本人は器用

就職した美容室を約3年で退職。ワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアで働き始めた。 様々な国籍の客が訪れる店、髪をカットすると、「日本人は器用だからうまい」と笑顔で話しかけられるようになった。 1年後、帰国するときには「誰でもきれいになりたいんだ。その手伝いができるのが美容師。もう一度がんばろう」と思えるようになっていた。

ネイルアート

小さい頃から絵を描くことは好きだったが、ネイルアートはおしゃれのために自分の爪を飾る程度だった。帰国後に働いた美容室から大会に出場したところ、好成績を出し本格的に始めた。

青や赤、緑を紙パレットで混合

現在は母親の美容室で働き、ネイルアートは一人で担当している。青や赤、緑などの様々な色をはがきサイズの紙パレットで混ぜ合わせ、客の爪に筆を走らせる。 仕上がったネイルアートを見た女性客が、「きれーい」と言って笑顔になる瞬間が最も好きだ。

絵柄や模様を速く正確に

大会の練習でネイルアートの技術は向上し、求められる絵柄や模様を速く正確に描けるようになった。それでも一人前の美容師になったとは思っていない。

将来は海外の大会で1位

「髪の毛のカットや化粧など美容師として必要な力を全て身につけ、将来は海外の大会で1位になりたい」

多くの人がきれいになる手伝いをするために

母親の長谷川見知子さん

「小さい頃はよく美容室で、マネキンの髪を結んだり、絵を描いたりして遊んでいました。仕事では妥協を許さず、『そこまでしなくてもいいのに』と思うほどです。一人前の美容師になるには、ネイルアートだけではなく、カットや洗髪、メークの技術も向上させる必要がありますが、やっていけると思っています」

全日本美容技術選手権大会ネイルアート競技とは

アクリル絵の具を使って1時間で絵や模様を描く

2012年から始まった。モデルの指に付けた10個の付け爪(ネイル)に、アクリル絵の具を使って1時間で絵や模様を描き、色合いや独創性、完成度など4項目(各50点)で競う。

全国大会出場には、地方予選を勝ち抜くか、県美容組合の推薦が必要。ネイルサロンなどで行われるのもネイルアートと呼ばれる。爪の清潔さや健康を保つネイルケアもある。

OMC世界理美容技術選手権大会の日本代表

2013年9月2日、毎日新聞

伊勢のフェリークヘアサロンの小林学さん

三重県伊勢市吹上2の美容院「フェリークヘアサロン」の副店長、小林学さん(27)が、2014年5月にドイツ・フランクフルトで開かれる「OMC世界理美容技術選手権大会」に日本代表として出場することになった。2013年9月にはモスクワでのヨーロッパカップ、2013年11月には台湾でのアジアカップにも出場する。「お客さんの応援の声が励み。まずヨーロッパカップで表彰台に上り、世界大会でも表彰台を目指す」と意気込んでいる。

全国大会で3位

小林さんは津市の美容学校を卒業後、大阪の美容院に勤務。その後、地元の伊勢に戻り、美容師の父のもとで技術を磨いた。2010年の全日本美容技術選手権大会三重予選で優勝、全国大会でも3位に入賞。その後の選考会を経て世界大会への切符を手にした。

美容業界の五輪(オリンピック)

「OMC世界理美容技術選手権大会」は2年に1度開かれる美容業界の五輪(オリンピック)で、世界50カ国以上から選ばれた美容師が出場、最新の美容技術を競う。 東京の美容会館で特訓中という小林さんは「みんなの協力があってこそ、大会に挑める。感謝の気持ちは忘れない」と話した。

花嫁化粧着付け部門で優勝・長谷川見知子さん

2001年2月18日、毎日新聞

四日市ドームで全国大会

2000年11月、三重県四日市市の四日市ドームで開催された「全日本美容技術選手権大会」。その花嫁化粧着付け部門で、優勝の日本大賞に輝いたのが長谷川見知子さん(42)=津市上浜町。大会4度目の挑戦で、見事に頂点を極めた。四日市市内で美容室店長をしながら、理容美容専門学校の着付け講師も務める。「この仕事は、花嫁の一番美しい姿を演出するのが使命。これからが勉強です」。優勝しても、日々の精進を怠らない。

日本大賞

「日本大賞、36番!」。表彰式の会場に響いたのは、自分の番号だった。「驚きと喜びで、後は泣きっぱなしで覚えていません」。花嫁着付けの日本一ということは、世界一でもある。「家族や周りの人たち、それからいつも励ましてくれたモデルさんのおかげ」。感謝の気持ちでいっぱいになった。

あえてシンプルなデザインで勝負

大会用に準備したのは、ひざ下に十二単(ひとえ)姿の姫君が描かれた大振り袖。 出場者の多くは、衣装全体にモチーフの広がる「総柄」を選んだが、あえてシンプルなデザインにこだわった。 地の「古代紫」が雅(みやび)な雰囲気をかもし出し、柄を引き立てる。

モデルに着物を羽織らせ

「スタート!」。大会では手際よくモデルに着物を羽織らせたあと、体の中心で襟を合わせてバランスを取る。慎重にすその長さを決め、腰ひもを巻く。みぞおちの「おはしょり」を整え、上ひもを締める。

4メートル20センチのピンクの帯

帯の色は、若さあふれるピンク。花嫁用は4メートル20センチと通常より長い。足を取られないよう、器用にモデルの体に巻き、背中で格調高い相生(あいおい)結びにする。最後に着物全体の輪郭線をチェックして終了。

競技時間は20分間

競技時間は20分間。メークや長じゅばんの着付けなど、スタート前の準備を含め、1時間半の「自分との戦い」だ。スピードと集中力の勝負になる。

4年前の前回大会は不本意な結果

4年前の前回大会は、不本意な出来だった。ひどく緊張し、思うような輪郭線が出せなかった。大会後、悔しくて練習に明け暮れた。だが、今回は競技終了後、大きな充実感があった。「リズムに乗り、最高の自分が出せた」と思った。

新婦の素顔

花嫁の着付けでは、新婦の素顔に出会う。「今風のお嬢さんは、びっくりするほど変身するんです。若い人たちには、着物のよさをもっと知ってほしいですね」と願う。

娘の結婚式で花嫁着付けを

着付けは年齢を重ねるほど深みが出てくるのが、大きな魅力。「いつか、娘の結婚式で花嫁着付けをしてあげたい。孫娘ができたら、その代も」。将来の夢に目を輝かせた。

旭理容美容専門学校

津市上浜町の美容室「ビューティーサロンナリス」店長。義母・早苗さん(64)が校長を務める津市上浜町の旭理容美容専門学校でブライダル着付けの技術指導も行う。 休日には夫の泰宏さん(44)と、三重県南西部の東紀州や和歌山県方面へ釣りに行くのが楽しみという。(構造化知識研究所

津の長谷川さんら栄冠

2000年11月15日、中日新聞

第28回大会

日本一の美容師を決める第28回全日本美容技術選手権大会が2000年11月14日、三重県四日市市の四日市ドームで開かれ、長谷川見知子さん(津市)ら6人が各種目で栄冠を手にした。

各都道府県の223人が6種目で競技

各都道府県の地区予選などを勝ち進んだ美容師ら223人が、ヘアスタイル、カット・アンド・ブロー、花嫁化粧着付けなど6種目で競技。ヘアスタイルの部では、スタイルの斬新(ざんしん)さなどを競った。

ヘア・フェスティバル・イン三重

同時に開かれた「ヘア・フェスティバル・イン三重」では、髪の魅力を引き立たせる著名人「ヘア・ビューティ2000」に選ばれた草笛光子さん、神田うのさん、田畑智子さんの3人に表彰盾が贈られた。